『生きる歓び』※ネタバレ注意。

保坂和志『生きる歓び』を10年ぶりくらいに読み返す。ハードカバー。すごくいい装丁。
ま、泣ける。けど、「泣ける」ってばかっぽい感想だな。泣ける。と、そのほか。

カットアウト小説。カットアウト感がすごい。あ、ネタバレだな。カットアウト感が肝である気もするから。


Kindleとか、そういうやつで、あ、電子書籍っていうのか。そういうので本を読んだことないが、この「カットアウト感」は体験できるのかな。ま、できるか。


僕は『生きる歓び』には2篇の小説が入ってることは覚えていて、読み進むページが少しずつ左に。挟まれる栞紐の位置が本の背表紙側(←追記。背表紙とは言わないようです。後ろ側。)に移動していく。
だから、「わかってるんだけど、わかってる以上の不意おわり」。


保坂和志さん、分厚い本は裁断してちょっとずつ分けて持ち歩くというのをどこかで読んだ。面白い話。